姪っ子よりノートPCの修理依頼がありました。
メーカーは富士通 CH75/E3、型番はFMVC75E3GGです。
画面の表示がおかしくなってしまったとのことで、液晶パネルを交換します。
本人は「ぶつけた記憶が無い」とのことですが、液晶の故障具合を見ると、画面中央部に何らかの衝撃が加わった様子です。
外部モニターでの表示は問題なく、本体に異常はなさそうです。

本体分解
まずは裏面のネジを外していきます。
5箇所ありました。隠しネジはありません。
分解しやすくて良いですね。

右側上部にバッテリーリセット用の穴があります。
裏蓋を空けたところです。
メモリやSSDの交換もしやすそうですね。

続いて液晶画面を取り外していきますが、その前に配線を外していきます。
左上側に無線LANとカメラなどのインターフェイスの配線、右上側にモニターの配線が有ります。
保護テープを剥がし、外していきます。


これで液晶部分を切り離す下準備ができました。
液晶パネルの取り外し
まず、下部の配線カバーを取り外します。やや固いですが、ドライバーなど差し込み、てこの原理で外していきます。
配線などを傷つけないよう気をつけます。

カバーを外すと、ネジが6箇所止まっているので、すべて外します。
ヒンジ部分も左右2カ所ずつ止まっているので、それらも外します。

これで液晶部分を分離することができました。
液晶パネル換装
まずはベゼルから外していきます。
スナップインして止まっているだけですが、ちょっとコツがいります。
上部中央から、取り外しピックを画面側から差し込み、少し上に力を入れると外しやすい様です。
そこから左右に徐々に外していきますが、四隅はちょっと固いので気をつけて。
続いて画面部分を外していきます。ちょっと難しいです。
写真は液晶パネルを外した段階ですが、左右のシリコーンゴムのようなプニプニした接着テープで留められています。

今回は接着テープを再利用したいので、ヒートガンで温めながら剥がしていきましたが、なかなか大変でした。
温度を上げても粘着力がそれほどさがらず、力ずくで剥がしていきました。
後から分かったのですが、接着テープの下の黒いタブの部分をぐいぐい引っ張っていけば、びよーんと伸びながら剥がれていくみたいです。そのまま再利用もできるとのこと。
交換用パネルの型番は、LQ133M1JX56となっています。Sharp製のようです。
2024年時点でもまだ手に入るようです。
液晶とマザーボードをつなぐケーブルは、再利用します。

固定する前に、一度動作確認をおこないます。
一度固定すると、液晶モニターの初期不良対応ができなくなる可能性があります。
動作に問題が無かったので、逆の手順で元に戻していきます。
無事に起動し、一時間ほど点灯を続けてみましたが、問題なさそうなので作業終了です。